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映画「かぐや姫の物語」感想  

11月23日(土)公開の「かぐや姫の物語」を鑑賞してきました。






あらすじ: 今は昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、
翁は媼と共に大切に育てることに。
女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが
求婚してくるようになる。
彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふける
ようになり……。



**************************************



公式HPはこちら♪


キャスト・スタッフは以下の通り。


☆スタッフ(抜粋、敬称略)

原案・監督 - 高畑勲
製作 - 氏家齊一郎
製作名代 - 大久保好男
企画 - 鈴木敏夫
原作 - 「竹取物語」
脚本 - 高畑勲、坂口理子
音楽 - 久石譲(サントラ/徳間ジャパンコミュニケーションズ)
演奏 - 東京交響楽団
作画監督 - 小西賢一
塗・模様作画 - 斉藤昌哉
絵コンテ協力 - 佐藤雅子、笹木信作、橋本晋治


☆キャスト

かぐや姫 - 朝倉あき

捨丸(かぐや姫の幼馴染) - 高良健吾

翁(かぐや姫の育ての父) - 地井武男
媼(かぐや姫の育ての母) - 宮本信子

相模 - 高畑淳子
女童 - 田畑智子
斎部秋田 - 立川志の輔

石作皇子 - 上川隆也
阿部右大臣 - 伊集院光
大伴大納言 - 宇崎竜童
石上中納言 - 古城環
御門 - 中村七之助
車持皇子 - 橋爪功

北の方 - 朝丘雪路(友情出演)
炭焼きの老人 - 仲代達矢

三宅裕司(友情出演)




「姫の犯した罪と罰」・・・
これを描かんと8年の歳月をかけた高畑監督の14年振りの新作を鑑賞してきました。



以下、ネタバレを含みますので

これから鑑賞される方はご注意くださいね♪





パンフレット、ヴィジュアルガイド等は読んでいないので的外れな感想に
なっているかも、です。(^^ゞ)



予告CM、特番でも流れているのを見れば分かるように背景・人物が
一体となった、絵本をそのまま画面に写し取ったような作画、繊細な動きは
「見事!」というより言葉が無かったです。


流れていくスタッフ・ロールの「塗・模様作画」担当の人数の多さが
手間暇をかけたことの証になっていましたねえ。
素人目ではありますが鉛筆の線画をそのまま残したラインをデジタルで
彩色していく作業はとても大変だったのではないかと推察します。



動きも繊細で丁寧かつダイナミック。
「ジブリ」特番で西村Pがアニメーターの精鋭を集めたので「ヱヴァ」の
製作に影響が出てる、と語ってらっしゃたのを何となく思い出しました。(^^ゞ)
この素晴らしい絵を大スクリーンで見るだけでも一見の価値あり、と
言いたいです。



「竹取物語」は誰でも知っている「かぐや姫」の物語なので目新しい展開は
ありません。
竹から生まれ出で、周囲の人々が驚くほどのスピードで成長していく姫の
赤子時代は本当にムチムチで、乳臭い香りが漂ってくるほどのリアル感が
あります。
姫が触れるカエル、花、動物、その全てが生命力にあふれ、生きていると
いうことを実感させられます。



近くに住んでいる子等と野山を駆け巡り、自由闊達に育っていく姫はまさに
「ハイジ」。
しかし、翁が竹林で黄金を見つけて「赤子を高貴な姫に育てることこそ使命」と
思い込んだところから生活が変わっていきます。



都に立てられた邸宅に移り住み、女官の相模に付いて「高貴な姫」としての生活と
習い事に一日駆り立てられるかぐや姫。
琴もお歯黒も全部、全部、嫌。
理解を示してくれたのは媼でかぐや姫が野山で過ごした生活を心に深く留め置いて
いることを知り、自らもそれを残して生活しようとします。


しかし、転機が訪れます。
かぐや姫が「大人の女性」になった。
裳着の式を整え、輿入れの準備を整えなければ。
翁は盛大な祝いの式を催し、招かれた客たちはかぐや姫がどんなにか美しい
美貌の持ち主かを噂し合う。
もしかしたら噂だけなのでは?
そんな言葉を聞いて、屋敷を飛び出してしまうかぐや姫。



CMで流れるかぐや姫が衣を脱ぎ捨てて走っていくシーンがそこです。
思うがままにならない姫のやるせない気持、憤りが良く分かります。
けれど彼女は屋敷に戻って、「高貴な姫」であり続けるのですね。
育ててくれた翁と媼を裏切ることはできないから。
愛情に応えたいから。



でも、心は自由でいたい。
五人の貴公子に無理難題をふっかけ、諦めさせようとするかぐや姫。
しかし、三年にもわたってその難題をクリアし、自分を得ようとする
男性たち。
嘘偽りの答えを見破って安堵するかぐや姫だけど大伴大納言が命をかけて
海に漕ぎ出したり(ここの龍の作画も素晴らしい!)、石上中納言が転落して
その後命を落とした、ということを知ると、自らも「偽りの姫君」なのに
人の命を転がすような事態を引き起こして、と心が傷つけられていく・・・。



ついには帝までが求婚にやってくる。
が、抱きしめられて嫌悪感に襲われたかぐや姫は自分が何者だったかと
思い出す。
そして願う・・・「月に帰りたい」と。
秘密を明かされる翁と媼。



で、本題になるキャッチコピー「かぐや姫の罪と罰」が語られるわけですが・・・
「かぐや姫」の罪って?となかなか思い出せないので原書サイト様をぐぐって
読んでみました。
はっきりとは語られていませんでした。


映画ではなんの不幸も無い月の世界にいた時、地上に縁があったと思しき貴婦人が
わらべ歌を歌い涙を流しているのだと。
月の衣に袖を通すと全て忘れてしまうのになぜか涙を流す。
それを見たかぐや姫は心を奪われ、その事で地上に遣わされたのだと
話していました。


帝に抱きすくめられ、その時に願ってしまった。
「月に帰りたい」・・・けれど翁と媼とは離れたくない、まだ孝行もしていない。
辛いこともたくさんあったけど喜びももらった。
帰りたいのはあの野山を駆け巡った日々。
好きな捨丸兄ちゃんとも再会し、兄ちゃんとなら暮らしていけるともそう思った。



オリジナルで捨丸というキャラを入れた理由は人並みにかぐや姫が「人を欲する」と
いうことを入れるためかな、と思いました。
普通の高貴な姫は初潮を迎えれば婿を受け入れ、心身ともに大人の女性になっていく。
かぐや姫は人の欲(性的なものも含めて)に嫌悪感を持ち、「普通の女性」の人生を
受け入れられず、綺麗な思い出にすがっていく。
そこから脱却して「人になるかぐや姫」なのかなあ、と。



望んだ捨丸との再会は夢で終わります。
二人が空中を飛ぶシーンはさすがジブリ!な素晴らしい躍動感です。
夢で終わってしまったのは、捨丸を得ようと思った時、自らも「普通の人生」を望み、
あげく人の法の禁を犯そうとしていることにかぐや姫が気づいたからではないでしょうか。
(捨丸はもう既婚の身になっていたので。捨丸に罪を犯させるわけにもいかない。)
ここにはいられない。


十五夜の夜、月から迎えがやってくる。
翁と媼に心を残しながら迎えの雲に乗るかぐや姫。
振り返ると青い地球。
離れてみてそこで初めて、人の欲も罪も、愛し、許し、慈しむべきものと
覚った・・・
けれど着せかけられる月の衣。
全てを忘れてしまったかぐや姫の瞳からは涙。



月の貴婦人が流した涙は愛しい人を思っての涙と思われ・・・(私の勝手な解釈ですが)
それに憧れたかぐや姫も我知らず苦しい涙をこぼす生涯が待っている。
「なよ竹のかぐや姫」と名付けられた姫の物語は終わりますが、この「なよ竹」=
しなやかな生き方ができなかったかぐや姫の物語は皮肉に感じます。
(余談ですが『源氏物語』で望まぬ結婚を強いられながら、自らの人生を歩んだ
玉蔓のような生き方もありましたから。)



失って初めて気づく身の回りの美しいもの。
『虫、花・・・』とかぐや姫が覚えていた歌は生きとし生けるものの美しさの歌。
映像の美しさはそれを見事に表現してくれました。
手間がかかる、と思われる子育ても少し違う見方ができるようになるかもしれません。



「風立ちぬ」も「かぐや姫」も生きたいように生きられない世界の中で
どう光を見出していくか、が描かれていました。
菜穂子を失い、辛い思いを抱えながら生きた堀越次郎と、やっと悟り、決意した
瞬間に自分を失い、生きているのに抜け殻のようになってしまったかぐや姫。
限りある人生で美しく輝くものをどのように見出していくか。
公式にもありましたが「ジブリ」の二作品で同じことを伝えたかったのだろうと、
そう感じました。
「やっぱりジブリだな」と綺麗なジブリの理想の世界を見せられた部分もぬぐえ
ないのですが。(^^ゞ)



最後にこの作品はプレスコ=声を先に収録する方式が取られていたので、
故・地井武男氏を偲ぶ作品にもなりました。
姫の幸せを男のやり方で考え、実践し続けた翁を見事に演じられていました。
キャストさんの演技については宮崎アニメより違和感を感じることが無かった
です。(^^ゞ)


常にかぐや姫の生き方・考え方に理解を示した媼には母性があふれ出ていて
女性からすると理想の存在でした。
翁を始め男性キャラは人の欲の象徴のようになってしまったわけですが、男性視線
からの感想に大いに興味があるところです。






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